少しずつ、少しずつ、今ある幸せに感謝
父との関係を断って、あの恐怖心から解放されました。
しかし、父の事は頭をかすめます。
でも一番考えて辛いのは、母の事です。
母が病気になったのは「父のせいだ。」と母自身も周囲のみんなも声をそろえて言っていました。
母の口癖だった「私の人生って何だったんだろう。」を思い出しては、「母の人生はなんて辛かったんだろう。」と考えてしまいます。
今、元気で同じような考えを持っている人は、その場から逃げ出してほしいです。
生きづらさを感じる人は、実は自分自身だけの問題なのではなく「親や配偶者からの支配」に起因していることも多いはずです。
私は、人間関係に悩みやすいタイプです。
しかし、父との一件で、私の人間関係の悩みは「他者についての悩み」ではないことがよくわかりました。
子供の頃から「自分が他者からどう評価されているのか」を気にしている自分がいます。
自己肯定感が低いので、他者に自分の評価を求めてしまうのです。
親の顔色を伺い、友達の顔色を伺い、職場で上司や同僚の顔色を伺う。
この年になっても、どれだけ自分がないのだろうか…と悲しくなります。
でも、そんな私にも一つだけ評価を気にしない場所があります。
それは、自分が築いた家庭です。
今まで、こどもたちや夫にたくさん救われてきました。
夫は、とても理想的な自己肯定感の持ち主です。
まず、夫の口から他人の悪口を聞いたことがありません。
他人に嫌味を言われても、「なるほど。(色々な考え方があるなぁ。)」という風に否定はせずにしっかりと聞くことができる人です。
ある意味、聞き流す力に長けているのかな…
鈍感力って本当に大事。
ほぼ毎日、怒鳴り声が聞こえる家庭で育ったので、私は自己肯定感の低い人間に育ちました。
自己肯定感の低さから、他者へ誇大な自分を見せることも多かったです。そして、そのまま他者を攻撃することも度々ありました。
昔からそんな自分がとても嫌いで、「なぜこんな人間なんだろう」と自己嫌悪の中で生きていました。
夫と出会ってから、少しずつですが自分の性格に変化が出てきました。
結婚してからも、私が一方的に短気になって口うるさくすることがあっても、そこから喧嘩に発展したことは一度もありません。
いつも、私がガミガミと言わなくてもいいようなことを言って、最終的に勝手に私が反省して謝るという構図です…。
(夫がこんな妻から逃げ出さないことに、ただただ感謝です…。)
とにかく、夫の性格や考え方は、お手本にさせてもらうことがたくさんあります。
子供たちには、「お父さん(夫)のような人になったらいいな」とよく話しています。
「お母さん(私)もお父さん(夫)のような優しい人間になりたいな」と自分の願望も添えて話すことも多いです。
子供たちはお父さん(夫)を尊敬し、優しいお父さん(夫)が大好きです。
私もそんな家で育ちたかった…。
穏やかな人と生活していると、徐々に自分も穏やかになってきていますね。
生活環境や人間関係で、性格が形成されていくのだなと身を持って感じています。
他人からの評価なんて、あってないようなものです。
だって、他人にとって、私(あなた)はそんなに重要じゃないんです。
そもそも、その他人からの評価なんて、どれだけ間違っていることか…。
一番大事なのは、自分が「幸せを感じる力」を持てるかどうかです。
今ある幸せに日々感謝し、夫や子供たちにも感謝する気持ちを大切にしようと思います。